ガスの使用でもっと便利に!:LPガス、CB缶、OD缶の特徴と活用法
キャンピングカーでの旅には、ガス式コンロが欠かせません。中でも、LPガスボンベを積載して使用するタイプは主流であり、信頼性の高いエネルギー源として広く採用されています。しかし、LPガスだけでなく、地域で入手しやすいCB缶(カセットボンベ)や、アウトドア用のOD缶にも対応しているキャンピングカーが増えてきています。これにより、旅の自由度がさらに広がります。
今回はLPガス、CB缶、OD缶の違いや特徴をわかりやすく解説し、キャンピングカーやアウトドアでの用途に応じた使い分け方や便利な活用法を紹介します。

3つのガスの種類
アウトドアで使用するガスには3つある
アウトドアで使用されるガスは主に「LPガス」「CB缶」「OD缶」の3種類。それぞれに特徴があり、用途に応じて使い分けることが快適なアウトドアライフの鍵となります。LPガスはキャンピングカーの車載設備で使われるメイン燃料で、長時間の使用や寒冷地に強いのが魅力。CB缶は家庭用と同じ規格で手軽に入手でき、日常使いに便利です。OD缶は高性能で寒冷地や登山など過酷な環境に最適。シーンに応じた使い分けが快適なアウトドアライフのカギとなります。
① LPガス:安定供給の定番
LPガス(液化プロパンガス)は、多くのアメリカンキャンピングカーで標準装備されている大容量の燃料です。キッチンコンロ、冷蔵庫、給湯器、暖房などの主要な設備に供給され、家庭用と遜色ない快適性を実現します。利点としては、1つのボンベで長期間使用できる大容量と、安定した燃焼性能にあり、寒冷地での使用にも問題なく対応しており安心です。
また、LPガスは再充填が可能で、長期の旅を頻回に行う方には、効率的かつ経済的な選択肢となります。ただし、ボンベの取り扱いには十分な注意が必要で、再充填には専門の業者に依頼しないといけません。この専門の業者の多くはガス屋さんですが、断られることが非常に多くなっていますので、注意が必要です。
② CB缶:手軽さが魅力のカセットボンベ
CB缶は、家庭用カセットコンロに使用される一般的なガス缶で、ホームセンターやコンビニなど、日本全国どこでも手に入る手軽さが特徴です。キャンピングカーのガス機器がCB缶に対応していれば、ガスの補充が非常に簡単です。特に短期間の旅や、緊急時のバックアップとしてCB缶を用意しておくと安心です。
しかし、寒冷地ではガスの気化が弱まり、火力が安定しないという欠点があります。主に春〜秋のアウトドアでの使用や、メインのLPガスが使えないときのサブ用途におすすめです。
なおCB缶を使用する際には専用のアタッチメントが必要な場合があるため、事前に対応機種やアタッチメントを確認しておきましょう。
③ OD缶:アウトドア派に最適な選択
OD缶(アウトドア缶)は、登山やキャンプで使用されるガス缶として知られています。小型で軽量、低温環境でも安定して燃焼する特性があり、アウトドア用品店で簡単に購入できます。キャンピングカーでの使用では、高圧仕様で寒冷地でも火力が安定しており、特に山間部や過酷な環境下でその力を発揮します。皆さんも良く知る、シングルバーナーやランタンなどアウトドア専用機器との相性が抜群です。OD缶を使用する際も、適切なアタッチメントが必要となるため、準備を怠らないようにしましょう。
また、キャンピングカー旅では、外に出て本格的な調理や焚き火まわりでの使用、災害時のバックアップ熱源として頼りになります。ただし、CB缶に比べて価格が高く、入手場所も限られる点には注意が必要です。
ガス使用の注意点
キャンピングカーで使用するには?
CB缶やOD缶を使用する際には、専用アタッチメントが必須です。これを用意し忘れると、せっかく購入したガス缶が使えないというトラブルに繋がります。また、ガスを安全に使用するためには、換気の確保やガス漏れ検知器の活用など、基本的な安全対策を徹底することが重要です。
旅をより快適で安全に楽しむために、ガス使用に関する専門ガイドを参考にし、正しい知識と準備を心がけましょう。これにより、キャンピングカーでの旅がさらに充実したものになるでしょう。
まとめー賢く使い分けて、快適な旅を
キャンピングカーでのガスの使用は、燃料の選択と活用法次第で旅の快適さが大きく変わります。LPガスで車内の生活基盤を支えつつ、CB缶やOD缶を目的に応じて使い分ければ、環境の変化やトラブルにも柔軟に対応できます。
特にアメ車キャンピングカーの場合、LPガスを中心にしながら、CB缶やOD缶をサブで組み合わせるハイブリッドな運用がおすすめ。燃料の特性を理解し、状況に応じた使い分けを実践することで、より自由で安心なキャンピングカーライフが実現できます。