ダッジロードトレックのお話

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ここではダッジロードトレックの車両情報についてご紹介します。
現在では、良質な車両を探すのが本当に困難なモデルであり、希少性が非常に高く値段も高騰しています。私も良質な車両に出会うまでに時間を要し、確かな整備ができる販売店にたどり着くまでには5年以上の月日を要しました。実際に所有してみると、改めて魅力的な車両であることに気が付きます。この他の追随を許さない、希少性も高くユニークかつ魅力的な車両が誇る基本性能・利便性や機能をご紹介します。

dodge roadtrekとは

ダッジロードトレックについて

今から約20年前にカナダのホーム&パーク社から発売された、カナダ製のキャンピングカーです。ベース車両はダッジバン(マキシロング)です。ダッジバンが2003年で製造が終了するに伴い、ロードトレックのベース車両がダッジバンからシボレーエクスプレスに変更となった年の最終モデルです。サイズは 170・190・210と3種類あり、170で全長は約5.5m、190では全長が約6mあります。210のサイズに至っては全長が約7m弱もあります。210のダッジロードトレックは実際に見たことがないので、いつか見てみたいです。

外観・エンジン・ブレーキ

車両DATE

ダッジロードトレック170

全長:533㎝/幅:209㎝/高さ246㎝/排気量:5200㏄

ダッジロードトレック190

全長:598㎝/幅:209㎝/高さ252㎝/排気量:5900㏄

ダッジロードトレック210

全長:700㎝弱/幅:209㎝/高さ:不明㎝/排気量:5900㏄

外観について

国産キャンピングカーに比べると、明らかにクラシカルなキャンピングカーです。しかし、圧倒的な存在感と魅力的なデザインを兼ね備えており、フロントフェイスが可愛らしいと女性からの支持は非常に多いと聞いています。

また、こんなにも大きな車体にも関わらず、威圧感は一切感じず、駐車スペースに収まった感じは何とも愛らしい印象さえ与えてくれます。シボレーのロードトレックの方が男らしい印象があり「男前」って印象がありますね。

ダッジVSシボレー:フェイスデザインについて
クラシカルなスタイルが魅力
クラシカルなスタイルが魅力

エンジンと燃費について

排気量は5200㏄と5900㏄とロードトレックのサイズによって異なりますが、どちらもモンスター級の大きさな排気量と頼もしいとエンジンの持ち主です。これだけの大排気量であるため、とってもトルクフルです。山道や高速道路でも力強い走行が可能であり、2wdでありながら坂道はグイグイと登っていきます。

燃費に関しては、思ったほど悪い印象はありません。1ℓ/5㎞程度でしょうか。さほど悪いと思ったことはありません。確かに国産車のような低燃費ではありませんが、この車両で経験できる非日常や、家族との大切な時間の事を考えたら、とっても優秀だと思っています。

ブレーキについて

2003年のモデルになると、170のサイズのみリアブレーキがドラムブレーキからディスクブレーキへ変更となりました。排気量が190より小さいためか、車両全体の大きさが190より小さいためかはよく分かりませんが、170のサイズはフロントブレーキ・リアブレーキともデスクブレーキとなりました。190のサイズの関しては変更なく、フロントブレーキ・リアブレーキともドラムブレーキが採用されています。

ちなみに、リアブレーキにドラムブレーキを採用するメリットはいくつかあるようです。

①構造がシンプルで耐久性が高いため、メンテナンスの頻度が少なく済む

②内部が密閉されており、水や泥が侵入しにくく、悪天候や悪路での使用に適している

③製造コストが低く、軽量な車両や低価格帯の車での採用に適している

④パーキングブレーキとの連携も容易で、機構が一体化しやすい利点があるため、特に後輪に装備することで経済性と耐久性を両立できる

とのことでした。私は整備に関してもド素人なので、デスクブレーキの方が最新で良いんじゃないかと思いましたが、いろいろとブレーキをドラムブレーキのままで変更しないメリットもあるようです。

全てが規格外で圧倒的な大きさ

外観とは不釣り合いな快適な設備とパワーを誇っており、1度ハンドルを握ると想像できないほどの安定感に包まれます。本当に素晴らしいキャンピングカーです。
また、広々とした室内を備えており、キャンプ用の寝具や食事スペース、リビングエリアを快適に配置することができます。旅行中も快適さを追求したい方に最適な車両です。

私の知人で北海道や本州をダッジロードトレックで旅をしている方がいるのですが、その方は、ロードトレックは“キャンピングカーのキング”だとおっしゃってました。

確かに、言われてみるとその表現がぴったりのような気がします。  

大きさの詳細はこちら!!
規格外の大きさと頼もしさ
規格外の大きさと頼もしさ

時代に逆行している?…答えはNo。

昨今はキャンピングカーが非常にブームになっており、様々なキャンピングカーが国内外から発売されています。価格も非常に高価でありそう簡単には購入できない金額です。

なかでもヨーロッパ製のキャンピングカーの人気は非常に高く、燃料はディーゼル、排気量は2300㏄と税金や車検代を除くと、普通車を所有しているのと同じなのではないかと思ってしまう程です。

もちろん、いつかはヨーロッパ製のキャンピングカーも所有してみたいなとは思いますが、微妙にかゆいところに手が届いていないような気もします。もちろん完璧なキャンピングカーなんて存在しませんし、人によって完璧の概念が異なります。

少なからず、私はロードトレックには最低限の設備(発電機が標準装備)を備えている為、災害が起きた時でもなんとか家族を守ってくれる完璧なモーターホームだと思っています。   

ポピュラーとバーサタイルについて

ロードトレックの代表的な2種類

ダッジロードトレックには、代表的なシリーズとして、ポピュラーとバーサタイルの2種類が存在します。2つとも個性的かつ魅力的です。どの車両を見てもカラーとサイズとシリーズが全く同じでも、醸し出す雰囲気が1台1台全く異なります。そのため、所有すると車というより大切な家族となってきます。

シリーズの見分け方

見分け方はとても簡単です。
ボディーの横にデカールで “Roadtrek 190 〇〇〇〇” とあるのがわかりますか?


①最初の “Roadtrek” はロードトレックと読みメーカーですね。


②次の数字は “170”・”190″などの車両の長さになります。センチではなく、インチなのでしょうか?ちょっと確認が必要ですね。

③そして最後の〇〇〇の部分に ”Popular”(ポピュラー)や “Versatile”(バーサタイル)と書かれます。これがシリーズ名になります。

こちらは190のポピュラーです。

こちらの車両にも、車体のデカールに“Roadtrek 190 〇〇〇〇” とあるのがわかりますか?この〇〇〇の部分にはPopular(ポピュラー)と書いてあります。や Versatile(バーサタイル)と書いてあります。

画面で見る限り緑色に見えますね。
この緑色のダッジロードトレックもなかなか見ないです。
実際の車両を見たことがありますが、何とも言えない緑色で本当に綺麗でした。所有欲をそそられましたね。

こちらは190バーサタイルです。

こちらの車両にも、車体のデカールに“Roadtrek 190 〇〇〇〇” とあるのがわかりますか?この〇〇〇の部分には Versatile(バーサタイル)と書いてあります。

これは私のロードトレックです。2003年の最終モデルになります。
年式によってアンダーのカラーが異なっていますが、最終モデルになるとゴールドカラーになります。ゴールド単色だけで見ると非常にギラギラした色なのですが、車両に占める白とゴールドの割合が絶妙であり、非常に上品でエレガントな外観に感動しました。
私はこの年式のこのモデルが欲しかったので、オーナーになった時は夢が叶ったと感無量になりました。

カラー以外の違いはどこ?

代表的な違いはカラー以外に、運転席の後部にある収納です。ばずはここでその車両がポピュラーかバーサタイルかがわかります。もちろん車体にも書いてあるのですが、たまにデカールが剥がれてしまっていたり、塗装をし直してあえてディカールを貼ってない車両もあるので見極めの参考になると思います。

違いその① :収納

ポピュラーは運転席の後ろが収納スペースになっており、上着や洋服の収納スペースがしっかり確保できます。

デメリットとしては、リクライニングの角度に制限がかかる事や、ベッド展開を行う時は運転席側にベッドを展開することが出来ないことです。

バーサタイルは運転席の後方には収納がないため、シートがもう1つ追加されます。

前席にシートが4つあるので、移動中でもワイワイ4人で楽しく会話をしながら、くつろげるスペースも確保されています。

違いその②:ベッド

ベッドのレイアウト

ベッドスペースのレイアウトは基本「コの字型」のリビングスペースです。走行中にはこのレイアウトになっていますが、ベッド展開をするとフルフラットで、大きなベッドスペースが広がります。

「コの字型」か「ベンチ型」

また、190・210の車両に関しては、リヤのレイアウトが「コの字型」ではなく「ベンチ型」のレイアウトも存在します。こちらのレイアウトはベッドが縦に広々と使えるために、ゆったりと大人2人で使用するにはもってこいなレイアウトです。新たに購入しようと車両を捜している時にベンチ型のレイアウトの車両が出てきたらかなりラッキーだと思います。

サーフィンするなら「ベンチ型」かも

また、実際に試した事は無いのですが、サーフィンをする方であれば、もしかしたらロングボードを中積できるのかなと思いました。ロードトレックを乗っている方でサーフィンする方もいるかもしれません。おそらく皆さん様々な工夫を凝らしてサーフボードを積載しているのかなと思います。

ちょっとした違いですが…

ちょっとした違いに感じますが、実際に比較してみると大きな違いです。私の場合は、2003年のバーサタイルが良いと決めていたので、特に比較することはありませんでした。しかし、いざ家族でTripするとなると、バーサタイルだと収納に限りがある事を強く感じています。子供もいるので、わりと子供の着替えなどの荷物が多くなりがちです。

もちろん最終的には好みで選んで良いと思います。後悔の無いように、時間をかけてじっくりと家族で吟味してください。きっと家族の強い味方になってくれる事間違いなしです。

ロードトレックのサイドカラーについて

豊富なカラーで見てて飽きない

ダッジロードトレックのボディーカラーはホワイトですが、車体下部には年式によってボディーカラーが異なり、パープル・ブルー・グリーン・ゴールドなどが存在します。
すべての色を見たことがありますが、本当にどの色もとてもオシャレでカッコいいです。
まだ現車を見たことがなければ、まずは車両を見て感じてください。色の好みはそれぞれ異なると思います位が、色・年式・装備を考慮しながら決めると、とても楽しいと思います。

各色の車両の紹介

カラー:ゴールド

ゴールドに関しては2003年モデルの限定色となっており、2003年以前のロードトレックではゴールドの車両は存在しません。

カラー:ブルー

こちらはサイドカラーが青のダッジロードトレック190バーサタイルです。とてもきれいな車両です。

カラー:グリーン

こちらはサイドカラーがグリーンのダッジロードトレック190ポピュラーです。何とも言えないグリーンでとてもコンディションが良さそうでした。

カラー:パープル

こちらはサイドカラーがパープルのダッジロードトレック1190のポピュラーです。このパープルの車両も数回しか見たことが無く、とってもオシャレな1台でした。

旅をすると感じる快適性能

快適な運転設計

広大な大陸を何日もかけて移動することを前提に設計さているため、長時間の運転も快適で疲れ知らずです。シートも硬すぎず柔らかすぎず絶妙な座り心地で、一度運転席に乗ってしまうと、片道200㎞なんて疲れ知らず運転できてしまいます。もちろん安全のため適宜、道の駅やSAなので気分転換や休憩を行いますが、休憩をするのが面倒になるくらい居心地が良いシートです。また、クルーズコントロール・エアバック・ABSなどの機能は標準装備されているため、乗り心地も良く、安全性にも配慮された設計となっています。一度乗ってしまうと逞しさや力強さに魅了されてしまい、頭から離れなくなりますよ。

快適な旅を実現する様々な設備:ともかく装備が充実

ダッジロードトレックの車内には、キッチン・冷蔵庫・トイレ・バスルームの設備も備わっています。本当にこれらの設備は長期の旅にはとても重宝します。また、連休中の高速道路での大渋滞の時も、トイレ休憩の心配は皆無です。キッチンには流し台、冷蔵庫、コンロなどが備わっており、移動先でも簡単に食事の準備ができます。

ともかく装備が充実しており、長期の宿泊が可能です。2泊3日は旅は「旅」の内には入りません。まとまった休みが取れれば1週間の宿泊でも全く問題ありません。

(※詳しくは、こちらの記事へ)

収納スペースに関して

収納スペースはいくつかありますが、収納するスペースは工夫しないといけません。大きなものはガッつり収納できますが、小物に関しては工夫が必要です。

スペースは確保されているが、ざっくりとした区分けなので、あとから自身で工夫をしないとダメです。

(※詳しくは、こちらの記事へJUNP!!)

全てが楽しいダッジロードトレック

自由を楽しむ

ダッジロードトレックは、自由を楽しむために作られていると言っても過言ではありません。いつ出かけても、いつ帰ってきても全く問題ありません。

詳細は以下の記事で書いています。

自由を謳歌する!!
ロードトレックで自由を手にする
ロードトレックで自由を手にする

子供と楽しむ

子供と過ごせる時間は本当に限られた時間です。子供との思いでが作れる期間は本当に限られています。子供の成長はあっという間です。一緒に出掛けてくれるのは数限られています。最近はもっと早くに購入していれば良かったなと思うことが多くなりました。

こちらの記事もどうぞ
子供との時間を大切な思い出に
子供との時間を大切な思い出に

ダッジロードトレックが直面するこれからのこと

ダッジロードトレックを取り巻く現実

キャンピングカーブームの昨今、コンデションの良い車両の数が激減しています。また、ブームの比例して粗悪なキャンピングカーも販売されているのも事実です。

注意していただきたいのは、値段が安いからと言って飛びつかないでください。適当に整備してあるショップから購入して、後々とんでもないことになってしまったロードトレックのオーナーさんを何人も見ています。くれぐれも安いから、手ごろだから、ただショップの言う「いい車両ですよ」に惑わされないでください。

すべてのロードトレックが購入時に「いい車両」で、購入先のショップがちゃんと面倒を見てくれているなら、皆さんもっと幸せなんですが…。

どうも現実はそうはいかないようです…。

やっぱりどこで買うかって一番大切な部分ですよね。

大切なのは車両のコンディション

ダッジロードトレックを探している際に突然、走行距離や機関系・水回り系・車両コンディションなど、すべての条件が良好な車両が現れることがあります。もし、目の前に車両コンディションが良好な1台が降臨した場合は、ボディーカラーや収納、ベッドの事で悩むのは後回しにして下さい。

収納やベッドのような環境要因は購入後にどうにでもなります。

しかし車両のコンディションは、購入後から改善・復活することは不可能です。ましてやロードトレックの整備に長けているお店でもない限り、期待はできないと思います。

ともかく車両コンディションが第一優先です。この車両コンディションに今後のmotor home lifeが楽しいものか、ただお金がかかるものか、買わなきゃよかったと思う代物になるかが決まってしまいます。

まずは、車両コンディションを見極めて購入に踏み切ってください。

コンディションが良いと判断出来たら、購入を真剣に考えることが無難です。

もし一人で悩んでいるのなら、私に相談してください。

一緒に最高の1台を探していきましょう。

もちろん購入するするにも、維持をするにもお金はかかります。

しかし、それを上回る“最高に楽しい人生”という大きなリターンがロードトレックには存在します…。

おわりに

ここではダッジロードトレックの車両情報・基本性能・利便性や機能をご紹介しました。この記事を読んで頂き、少しでも “ダッジロードトレックって案外イイかも” って思って頂けたら本当に嬉しいです。

ダッジロードトレックは、クラッシックな外観とは裏腹に、パワフルなエンジンを兼ね備え、人を惹きつける魅力と快適な設備により、キャンプが大好きな方やアメ車が好きな方には理想的な車両です。そのため近年では人気車となり簡単に手に入る事が難しくなっているのも事実です。それでも人気は衰えることなく、国内に良質な車両が少なくなっています。

この希少性が高くかつ唯一無二なダッジロードトレックで、快適なキャンピング体験と素晴らしい旅行を楽しみ、最高のmotor home lifeにしていきましょう。

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