【笠間PA】 | 旅を急がないという事
あの日の風景 | 2024.4.27

旅を急がない夜が、家族を守ってくれた
ロードトレックを迎えてから初めての潮干狩り旅。
前日から嬉しくて仕方ありませんでした。
まるで遠足を待つ子供のように、仕事中も頭の中は翌日の旅のことでいっぱい。
けれど現実は甘くありません。
その日は土曜出勤。
朝から仕事をこなし、一週間分の疲れを抱えたままロードトレックのハンドルを握りました。
目的地は大洗サンビーチ。
本当なら、そのまま到着して朝を迎える予定でした。
もう少し先へ行きたい気持ち
夜の高速道路を走りながら、
「あと少し」
「もう少し頑張れば着く」
そんな気持ちが何度も頭をよぎりました。
けれど身体は正直です。
まぶたは重くなり、視界も少しずつぼんやりしてきます。
家族は後ろで眠っています。
ロードトレックのエンジン音だけが静かに響く車内。
その時ふと思いました。
もし今、無理をして事故を起こしたら。
せっかく楽しみにしていた旅も、大切な家族との時間も、一瞬で失ってしまうかもしれない。
そう考えた瞬間、答えは決まりました。
笠間PAで迎えた静かな夜
この日お世話になったのは、茨城県の笠間PA。
本来なら予定外の立ち寄りでした。
でも今振り返ると、この判断は間違いなく正解だったと思います。
ロードトレックを停め、エンジンを切る。
車内に静けさが戻ります。
窓の外には深夜のパーキングエリア特有の穏やかな空気。
どこか安心感のある灯り。
旅の途中で立ち寄る場所なのに、不思議と落ち着く場所でした。
ベッドに横になると、あっという間に眠りに落ちました。
仮眠がくれた安心感
数時間後に目が覚めると、頭は驚くほどスッキリしていました。
あれほど重かったまぶたも軽くなり、視界もはっきりしています。
改めて感じたのは、
「眠気は気合いではどうにもならない」
ということでした。
キャンピングカーは普通車よりも大きく、重い。
だからこそ運転には集中力が必要です。
旅を続けるためには、走る勇気よりも休む勇気の方が大切なのかもしれません。
SA・PAは旅を支えてくれる存在
旅をしていると、つい目的地ばかりに目が向いてしまいます。
でも、本当にありがたいのは途中にある場所なのかもしれません。
サービスエリアやパーキングエリア。
そこには派手な景色も特別な観光地もありません。
けれど疲れたドライバーを受け入れ、
安心して休ませてくれる場所があります。
家族との旅を支えてくれる、縁の下の力持ちです。
無理をしないことも旅の技術
ロードトレックで旅をしていると、
予定通りにいかないことがたくさんあります。
渋滞もある。
天候も変わる。
眠くなる日だってあります。
でも最近は思うのです。
旅の上手さとは、予定通り進むことではなく、
無理をしないことなのではないかと。
あの夜、笠間PAで休んだからこそ、
翌日の潮干狩りを心から楽しむことができました。
目的地へ急ぐことよりも大切なものがある。
そんな当たり前のことを、静かなパーキングエリアの夜が教えてくれました。