Spring Trip

【富山県】朝日ヒスイ海岸 | 海の音に耳を澄ませて

tapping

あの日の風景 | 2024.5.25 – 5.26

はじめて富山県の朝日ヒスイ海岸を訪れました。

昨年から家族の間で、

「いつかヒスイ探しに行ってみたいね」

そんな話が何度も出ていました。

そして今回、ようやくその小さな夢を叶えることができました。

実は家族全員、富山県は初上陸。

見慣れない景色も、初めて走る道も、すべてが新鮮でした。

海なのに、海らしくない海

到着した朝日ヒスイ海岸は、想像していた海とは少し違っていました。

空は高く、波は穏やか。

風も心地よく、ただ立っているだけで気持ちがほどけていきます。

それなのに不思議なことに、海特有の磯の香りがほとんどありません。

目の前には確かに海が広がっているのに、

「本当に海なんだろうか」

そんな感覚さえ覚えました。

海なし県で暮らしている私たちにとって、海そのものが特別な存在です。

だからこそ、目の前いっぱいに広がる日本海を眺めているだけで、少し嬉しくなってしまいました。

砂浜ではなく、石の海岸

そして、もうひとつ驚いたことがあります。

それは海岸の景色です。

砂浜だと思い込んでいた海岸には、無数の石が広がっていました。

しかも、その石たちはどれも丸く、美しく磨かれています。

長い時間をかけて波に削られたのでしょう。

ひとつひとつ形が違い、色も違う。

まるで自然が作った小さな作品のようでした。

歩くだけでも楽しい。

そんな海岸は初めてでした。

ヒスイを知らないまま始まった宝探し

実を言うと、この時の私たちはヒスイの知識がほとんどありませんでした。

本物のヒスイを見たことすらありません。

それでも、

「たぶんこれじゃない?」

「いや、こっちの方がそれっぽい」

そんな会話をしながら石を拾っていきます。

気が付けば、海岸中の石がヒスイに見えてきました。

宝探しとは不思議なものです。

本当に価値のあるものを探しているはずなのに、いつの間にか探している時間そのものが楽しくなってくる。

家族みんなで同じ方向を向きながら石を探している時間は、どこか子供の頃に戻ったような感覚がありました。

石にも表情がある

海岸で過ごしていて印象的だったのは、石の表情でした。

波に濡れた石は、驚くほど美しく見えます。

光を受けて輝き、色合いも鮮やかになる。

ところが乾くと、まるで別の石のように見えるのです。

同じ石なのに、見せる表情はまったく違う。

その変化を眺めているだけでも面白く、気が付けば時間を忘れていました。

ヒスイ探しに来たはずなのに、いつしか石そのものの魅力に引き込まれていたのかもしれません。

また来たいと思える場所また来たいと思える場所

朝日ヒスイ海岸で過ごした時間は、とても穏やかなものでした。

特別な観光地を巡ったわけでもありません。

大きなイベントがあったわけでもありません。

ただ海を眺めて、石を拾い、家族で笑いながら歩いただけです。

それでも心は十分に満たされていました。

旅の思い出は、有名な場所だけで作られるものではありません。

何気ない景色や、家族との何気ない会話の中にも残っていくものがあります。

今回のヒスイ探しも、きっとそんな思い出のひとつです。

まとめ|見つけたかったのはヒスイだけではなかった

朝日ヒスイ海岸で探していたのはヒスイでした。

けれど振り返ってみると、本当に見つけたかったものは別だったのかもしれません。

海を眺める時間。

家族で同じ石を見つめる時間。

何も考えずに歩く時間。

そんな何気ないひとときが、心を豊かにしてくれました。

ロードトレックで旅をしていると、目的地以上に、その途中で出会う時間が好きになります。

今回の朝日ヒスイ海岸もまた、

家族との大切な思い出をひとつ拾うことができた場所になりました。

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