【富山県】 たから温泉 | ヒスイ海岸の前夜、湯気をゆっくり眺めた時間
あの日の風景 | 2024.5.26
ヒスイ海岸の前夜、たから温泉で旅の疲れを流す
翌日は家族でヒスイ探し。
その前夜、私たちはロードトレックを走らせながら、富山県朝日町にある「たから温泉」を訪れました。

旅先で温泉に立ち寄ることはよくあります。
けれど、その日の温泉は少し特別な時間だったように思います。
旅の終わりに灯る、温泉の明かり
夕方の海沿いを走っていると、少しずつ空の色が変わっていきます。
ロードトレックの窓から見える日本海は穏やかで、明日への期待を静かに膨らませてくれました。
長時間の運転で体は少し疲れていましたが、不思議と心地良い疲れでした。
そんな一日の終わりに立ち寄ったのが、たから温泉です。
観光地の大型温泉施設とは違う、どこか昔ながらの雰囲気が残る場所でした。
熱めのお湯に浸かりながら考えたこと
浴場へ入ると、源泉かけ流しのお湯が静かに流れています。
少し熱めのお湯に肩まで浸かると、運転の疲れがゆっくりほどけていくようでした。

旅をしていると、つい次の目的地ばかり考えてしまいます。
でも温泉に入ると、自然と足を止めることができます。
明日の予定でもなく、仕事のことでもなく、ただ湯気を眺めながら過ごす時間。
そんな時間が今の自分には必要だったのかもしれません。
娘は明日のヒスイ探しで頭がいっぱい
温泉から上がると、娘は相変わらずヒスイ探しの話ばかりしていました。
「本当に見つかるかな」
「大きいヒスイだったらどうする?」
その表情を見るだけで、明日がどれほど楽しみなのか伝わってきます。
大人になると目的地ばかり見てしまいますが、子どもは旅そのものを楽しんでいるように見えます。
そんな娘の姿に、私たち夫婦も自然と笑顔になりました。
ロードトレックの旅が教えてくれる余白
ロードトレックに乗るようになってから、急ぐ旅をしなくなりました。
予定を詰め込むよりも、その土地で感じたことを大切にしたくなったのです。
温泉も同じでした。
有名だから行くのではなく、その日の旅の流れの中で出会った場所に立ち寄る。
たから温泉は、そんな旅のリズムにちょうど良く寄り添ってくれる場所でした。
明日の海を想いながら眠りにつく
温泉で温まった体のままロードトレックへ戻ります。
車内には家族だけの静かな時間が流れていました。
明日はヒスイ海岸。
どんな石に出会えるのか分からない。
けれど、それもまた旅の楽しみです。
たから温泉で過ごした穏やかな夜は、ヒスイ探しの思い出と一緒に、今でも家族の記憶に残っています。