Summer Trip

【福島県】会津高原たていわ夏まつり|山の夏は、少しだけ秋の匂いがした

tapping

あの日の風景 | 2024.7.27ー7.28

あの夏は、「初めて」がたくさんありました。

初めて向かう会津高原。

初めて訪れる夏祭り。

そして、夏のスキー場。

冬しか知らなかった場所が、夏にはどんな景色を見せてくれるのか。

それだけで胸が高鳴っていました。

いつもお世話になっているSeven Westの社長ご夫妻とご一緒させていただき、
ロードトレックで福島県南会津へ向かいます。

期待はもちろんありました。

でも、それ以上に少しだけ緊張していました。

水温計と睨めっこ

会津高原へ向かう道は、想像以上に長い山道でした。

ロードトレックは古いアメ車。

坂道になるたびに、燃費よりも気になるのは水温計です。

「大丈夫かな。」

「もう少しで着くかな。」

メーターを見ては前を見て、またメーターを見る。

そんなことを繰り返しながら山を登っていたのを今でも覚えています。

でも、その緊張も含めて旅でした。

苦労して辿り着いた景色ほど、不思議と心に残るものです。

夏のスキー場は、想像していた景色とは違いました

会場へ到着して驚いたのは、その空気でした。

昼間は夏らしい暑さなのに、夕方になると一気に涼しくなります。

頬を撫でる風が心地よくて、

「夏なのにこんなに涼しいんだ。」

と思わず夫婦で顔を見合わせました。

冬には雪で真っ白になるゲレンデ。

その場所を夏に歩いていることが、なんだか不思議でした。

同じ場所でも、季節が変わるだけでこんなにも違う表情を見せる。

そんな発見も、この旅の楽しさでした。

キャンピングカーが並ぶ風景

会場には全国からたくさんのキャンピングカーが集まっていました。

雑誌でしか見たことのない車。

憧れていたキャンピングトレーラー。

オーナー同士が自然と声を掛け合い、車を見せ合い、旅の話をする。

そこには「初めまして」という空気はほとんどありませんでした。

キャンピングカーという共通点だけで、人との距離がぐっと近くなる。

ロードトレックに乗らなければ知らなかった世界です。

花火を見上げながら思ったこと

日が暮れると、高原はさらに涼しくなりました。

昼間の賑わいが少しずつ落ち着き、遠くから祭りの音だけが聞こえてきます。

そして、夜空いっぱいに花火が打ち上がりました。

高原の澄んだ空気の中で見る花火は、街で見るものとは少し違います。

音が山に響き、

光が夜空いっぱいに広がり、

その余韻が静かな闇に溶けていく。

幻想的という言葉が、一番似合う景色でした。

夏なのに、どこか秋の始まりを感じる夜。

ヒグラシの声まで、その景色の一部になっていました。

ロードトレックだから出会えた夏

この夏祭りは、お祭りそのものよりも、そこへ向かう時間の方が強く記憶に残っています。

山道で水温計とにらめっこしたこと。

夏のスキー場に驚いたこと。

高原の涼しい夜風。

仲間と並んだキャンピングカー。

そして、静かな夜空に咲いた花火。

ロードトレックを購入した頃は、こんな景色に出会えるとは思っていませんでした。

一台のキャンピングカーが、家族との時間を増やし、人との出会いを運び、行ったことのない場所へ連れて行ってくれる。

あの日の花火を見るたびに思います。

「また、あの夏へ帰りたい。」

そんなふうに思える旅があることが、今はとても幸せです。

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